「『こころ』を最も漱石らしくない作品」
昨日の朝日新聞夕刊に、現役の医師で作家の夏川草介さんによる講演、「ゆかいに漱石」の概要が掲載されています。⇒http://www.asahi.com/articles/DA3S12727238.html
それによると、夏川さんは、漱石の代表作とも言われる『こころ』を最も漱石らしくない作品といいます。
なぜ現代の日本でこれほど『こころ』が読まれるのか。それは「孤独」を扱っているからだと夏川さんはいいます。
「人生では急に孤独と向き合わざるを得ない瞬間が来る、その代表格が病院」。その現場に日常的にいる夏川さんは「普段は意識しないで突っ走っているのに、とてつもない孤独にようやく気づく……、そういう光景を病院で見る」と話したそうです。