「佐伯啓思と原彬久教授の『保守とはなにか』」 

 先月から朝日新聞は、『保守とはなにか』というシリーズを始めました。

 9月は佐伯啓思(京大教授)。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%BC%AF%E5%95%93%E6%80%9D
 今月は、原彬久(東京国際大学教授)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%BD%AC%E4%B9%85でした。

 佐伯啓思で、心に残った言葉は、以下の通りです。
 「保守主義の奥底には、高貴なもの、貴族的なものを大事にしたいという心象がある。大衆迎合を嫌い、俗なるものを警戒する傾向がある。」

 原彬久では、下記の言葉が印象に残りました。
 「保守は、人間への懐疑がその根底にある。その意味で現実主義と重なる。従って現状肯定に流れやすい。しかし面白いのは、時に保守が大きなパラダイム転換を成し遂げるという逆説だ。(中略)保守は行き詰まった現実を前に、その現実に内蔵された矛盾のエネルギーをむしろ逆手にとって現状打破を果たそうとする。」

 なるほど、うまいことをおっしゃると、思った次第です。