「議員の昼食」

 たしか東京都港区議会の定例会の開議は午後1時でしたから、昼食は議員銘々で摂るのでしょうが、町田市議会の開議は午前10時なので、昼食は通常、会派室で頂きます。

 それぞれの会派室の壁に、複数の好みの弁当屋のメニューが貼ってあり、その弁当を適宜頼んだり、あるいは、そば屋さんに出前をお願いしたり、はたまた出入りのレストランに出前を頼む、といった具合です。

 ぼくは、議員になりたて(今だってそうですが)の3月は、この弁当が楽しみでならなかったものです。

 もちろんこの弁当代は、それぞれの議員が自前で払うので、リッチな方はハナから弁当なぞ頼まずに、豪華なメニューを頂きますし、そうでない方はそれなりのものを頂きます。

 ところが、定例会も4回目を迎えると、小学生ではあるまいし、弁当が楽しみということはなくなりました。

 先日、(愛)妻が握ってくれたお結びを2個(大きいので、2個で充分)持参したところ、これが無性にウマかったものです。

 ドストエフスキーが看破したように、人間はどんな境遇にでも馴れてしまうようで、ぼくも弁当には馴れきってしまい、新鮮さを感じられなくなった、ということなのでしょう。