「映画『鉄コン筋クリート』&『エレクション』」
話題の映画、『鉄コン筋クリート』http://www.tekkon.net/index.htmlを、テアトル新宿で観ました。
原作は松本大洋、監督はマイケル・アリアス、アメリカ人です。
ぼくは原作は、その存在すら知らなかったほどなので、不明を愧じるばかりなのですが、映画が始まったその刹那から、新しい才能の輝きを痛いほどに感じさせてくれた、傑作でした。
先ず、子どもが主役を張る仁侠映画という設定が、素晴らしい。
その飛翔シーンが、素晴らしい。
もうひとつ、監督が米人なのに、一驚を喫した。
才能というものの素晴らしさを感得させてくれる、傑作でした。
続けて観た『エレクション』http://www.eiga.com/official/election/も、凄かった!
おそらく、21世紀を代表する監督の一人になるといわれている、ジョニー・トーの作品だけあって、暴力を圧倒的に綺麗に描いているところが、並みの監督とは違うところ。
主演は、レオン・カーファイとサイモン・ヤム。
『鉄コン筋クリート』の後に、同じように暴力を主題にした『エレクション』を見たものですから、無機的に暴力を描いた『鉄コン筋クリート』でさえも、微温的に思われてしまう、それほどの膂力をもってジョニー・トーは、この映画によって暴力の映像化に成功しました。
偶然ですが、昨日はセント・ポールズ会館で、宮島喬(法大大学院社会学研究科)教授をお見かけし、今日は、伊勢丹の脇で、福田和也(慶大環境情報学部)教授を見かけました。
宮島先生は、昨年まで立教の教授でしたから、立教のキャンパスでお見かけするのは不思議ではありませんが、福田先生は、大好きなとんかつでも食べていたのかな。