「林英夫立教大名誉教授御逝去」

 ぼくが、立教の文学部に在学していた当時(1977〜81年)、立教にいたスター教授と言えば、音楽学の皆川達夫、法学部の神島二郎、高畠通敏、栗原彬、文学部では、フランス文学科の平井啓之渡辺一民、日本文学科の前田愛教授と言った具合に、綺羅星のごとくいらっしゃいました。
 これらの先生方の共通点は、いずれも東大卒業ということです。

 それに対して、立教卒業のスター教授として、社会学部の西山千明、そして、史学科の林英夫先生がいらっしゃいました。
 林先生には、日本史概説の講義でお目にかかったのですが、その講義は破天荒といってもよいほど脱線するものの、闊達自在な弁に学生は、腹を抱えて笑いつつ学問の面白さに目を見開かされたものです。

 林先生は、立教を定年退官後、朝日カルチャーセンターの講師を長年勤め、地方史研究協議会長でもありましたが、さる5日肺炎のため、87歳の生涯を閉じられました。
 ご苦労様でした。
 もって瞑します。