「藤原正彦へのインタビュー記事」
朝日新聞夕刊で21日から25日まで、「人生の贈りもの」というインタビュー記事に、『国家の品格』で出版界に『品格』ブームを惹き起こした感がある、藤原正彦(お茶の水女子大学)教授が登場していました。
そこで、いくつか心に残ったことばがあるので、ここに引いてみます。
“イギリスのケンブリッジ大学で1年間過ごしたんですが、そこでは、論理を強く主張する人はむしろ敬遠された。重んじられていたのは伝統とか慣習とかユーモア。僕の中で論理の地位が次第に低下して、かわりに日本の土壌に美しく花開いた情緒の大切さについて考えるようになったんです。”
“英語はどうしても必要な人が多大な時間と労力をかけて、はじめてものになるもの。大多数の人は、英語に費やす時間を読書に回した方がはるかによいと確信しています。”
“実際に何の役に立つかわからないことを一生懸命に勉強しながらくたばる。僕の理想です。”