「『他者の心・自分の心』」

 朝日新聞日曜版に連載されている、金沢創(日本女子大学 人間社会学部 心理学科 准教授⇒http://www2.jwu.ac.jp/kgr/jpn/ResearcherInformation/ResearcherInformation.aspx?KYCD=00010010)による『他者の心・自分の心』が、面白い。

 その2月15日掲載分で、同氏は次のように記していました。
 “一つの仮説を持つようになった。ヒトの最大の特徴は深く見ること。一つの対象をじっくりと見つめ、ただの物体としてだけではなく、あれこれと別の側面からも深読みをする。その結果、あるときは他者に心を見いだし、また別のときは石ころから道具を思いつく。確たる証拠はないが、今もその作業仮説に基づき、ヒトの心を研究している。”

 なるほど、同氏が指摘するように、ヒト以外の動物では、チンパンジーぐらいでしょうか。対象物をじっと見つめるのは。