「小津安二郎の映画」

 長谷川摂子が『未来』(未来社)に連載している、「飛ぶ雀」が面白い。
 10月号では、「第二の自然としての小津映画」と題して、小津作品へのオマージュでした。
 そこで、長谷川はつぎのように記していました。
 “最初はともかく、二度目からはストーリーの展開にはほとんど興味がない、といってもいいだろう。さもなければ音楽のように何度も同じ映画を見られるわけがない。”

 なるほど、言い得て妙です。