「『人間の建設』」

 今年3月に新潮文庫に入った、小林秀雄岡潔(数学者)の対談、『人間の建設』(「新潮」昭和40年10月号掲載)を読みました。

 そこで、小林秀雄は、こんなことをおっしゃっています。
 “むずかしければむずかしいほど面白いということは、だれにでもわかることですよ。”
 “問題を出すということが一番大事なことだ。”
 “幼時を思い出さない詩人というものはいないのです。一人もいないのです。そうしないと詩的言語というものが成立しないのです。”

 さすが、なかなか含蓄に富んだ言葉の数々です。