「45周年記念誌寄稿」

 早大卒業生の親睦会、町田稲門会が設立されてから今年で45周年を迎え、その記念誌を発刊する運びとなり、そこに下記のエッセイを寄稿しましたので、御興味のある方はご覧ください。

「早稲田の好さ」 三遊亭らん丈
 私は、2005年に社会科学部に学士入学し、同学部を卒業後、今度は大学院社会科学研究科と法学研究科で4年間を過ごし、来年修了予定ですから、早稲田には6年間通ったことになります。それ以前は、立教で文学部と経済学部に、これも同じ6年間通いましたので、早稲田を他大学と比較することでその好さをあらためて噛み締めたいと思います。
1、気質
 早大生には、社会に出たら、一丁やってやろうという気概を持った学生が、男女を問わず多く見受けます。
2、facilities
 今や、女性の嗜好が全体の消費行動を決する場面を実に多く見受けます。それは、大学受験の場合にも当てはまるようでして、各大学は、どうしたら女子に受験していただけるかに腐心しているようです。早大もその例にもれず、本部がある早稲田キャンパスでは次々にfacilitiesを新設しています。2011年度からは、社会科学部、法学部、商学部国際教養学部に次いで、いよいよ政治経済学部の学部棟が新築されます。これにより、すべての学部棟は、戦後に建設されたもので構成されることになりますが、キャンパスを概観したとき、大隈講堂、朝倉文夫による大隈重信銅像、演劇博物館以外に、さて、どれほど乙女心をキャッチできるfacilitiesがあるのかは、はなはだ疑問です。むしろ、ぼくは、外観ではなく中身で勝負の早稲田魂に好感を覚えます。