「花粉症軽減のため山林の維持管理に助成を求める意見書」

 表題の意見書は、町田市議会2011年第1回定例会において、らん丈が筆頭署名をした意見書であり、「花粉症軽減のため山林の維持管理に助成を求める意見書」は、3月29日の本会議において、全会一致をもって可決しました。
 同意見書の全文は、下記のとおりです。

 今や春の国民病ともいえる、花粉症が猛威を振るう季節がやってきた。
 花粉症はその患者を苦しめ、それに伴い医療費も増大し、ひいては健康保険の会計を圧迫するひとつの要因ともなっている。
 花粉症の原因は、大気汚染や食生活の変化による免疫力の低下にもあるといわれているが、都市近郊の杉林から大量に飛散されるスギ花粉にあることは周知の事実である。

 にもかかわらず、本年3月4日の参議院予算委員会では、花粉症対策費約100億円のうち約2億円しか執行されていないことも指摘されているところである。
 このような花粉症に対して現在のところ、合理的な制度対応がなされているとはいえず、花粉症患者の苦しみが軽減される明確な方途は示されていない。
 それに関して、山林の維持管理が適正になされれば、スギ花粉が現状のように大量に飛散されることはないといわれている。
ところが、山林所有者は高齢化し、その後継者の不足も指摘されているところである。
 また、貴重な緑を保全する観点からも、国は、山林の維持管理のため、助成制度を一層充実させ、以て、スギ花粉飛散にともなう花粉症問題を軽減し、あわせて緑の保全にも努めるべきである。

 よって、町田市議会は、山林の適正な維持管理のために、助成金制度を一層充実させ、それを実施するよう、国に対して下記の事項の実現を強く求めるものである。

         記

1、国は、花粉症を軽減させる有力な手段として、杉林をはじめとする山林の維持管理のためになお一層助成制度を充実させること。

 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。