「吉田秀和さん御逝去」

 評論家の吉田秀和さんが、さる22日にお亡くなりになりました。
 音楽評論を日本に定着させた、まさしく巨星でした。
 朝日新聞に寄せていた片山杜秀のコメントを、ここにご紹介させていただきます。「単なるクラシック評論ではない。民主主義は一人ひとりがものを考える力をつけ、対話しなければならない。そのためにはいい音楽を聴き、いい絵を見て文学を読み、教養を身につけることが必要だ、と考えた。評論の主たる対象がたまたまクラシックだっただけで、戦後の批評家で例のない存在だった」
 ぼくは、来月予定されていた吉田秀和さんの講演会に申し込んでいただけに、感慨一入です。