「『グローバル記憶文化』」

 昨日の朝日新聞に、キャロル・グラック(コロンビア大学)教授へのインタビュー記事が掲載されていました。⇒http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201308190500.html
 それによれば、「この20年ほどで、戦争の記憶に関する『グローバル記憶文化』とでも呼ぶべきものが生まれました。それは、国家が過去に行った行為について新しい国際規範ができた、ということを意味します」と指摘し、 「アジアと向き合うことを余儀なくされ、90年代になって突然、日本政府は戦争の記憶に対処しなければならなくなったのです。それは世界的な『新しい常識』です。自民党が国内政治として扱おうとしても、それとは別種の国際環境が存在している。米下院が慰安婦問題で非難決議をしたのも、その流れです」と続けています。