「たたずまいのある先生」

 宮台真司首都大学東京)教授と森岡正博早稲田大学人間科学学術院)教授の対談を読んでいたら、宮台が「名物教師問題」と題し、「僕らが学生の頃は名物教師がいました。僕の場合は廣松渉小室直樹でした。(中略)そういう名物教師から僕らが何を受け取ったかというと「たたずまい」です。(中略)廣松や小室の授業はすごく難しくて、よくわからない。でも、この人はすごい人だという確信があったから、皆がついていきました」といっていました。

 たしかに、大学教師には、とんでもなく難しいことをいう先生がいて、わたしの場合は、立教大学文学部で「人間と宗教」を担当されていた、小田垣 雅也先生でした。⇒http://www.ranjo.jp/campuskamoku/
 90分の授業のうち、理解できたのは、10分ぐらいで、あとの80分はまったく理解不能でした。
 小田垣先生は、学年の途中で病にたおれ、代講の先生がたてられたため、単位は修得できましたが、小田垣先生が試験問題を作成されていたら、問題じたいが理解できなかったことでしょう。