「『世界の名著』」

 ぼくが最初の学生生活を送った当時(1977-1981年)、中央公論社の『世界の名著』は、古典の定番として君臨していました。
 ところが、これを読んだところ、どうも、よくわからなかったのでした。
 佐伯啓思(京大名誉)教授は、高校生の頃、『世界の名著』でニーチェを読んだところ、「何が書いてあるのか、まったくわからな」かったそうです。
 のちに大学教授になろうという方は、高校生にして、『世界の名著』を読んでいたのですね。