小川剛生(慶應義塾大学文学部)教授著『武士はなぜ歌を詠むか』

 残暑が厳しくなってきました。
 今年の夏に読んだ本のなかで、最も印象に残っているのが、手にしている、小川剛生(慶應義塾大学文学部)教授著『武士はなぜ歌を詠むか』ー鎌倉将軍から戦国大名までーでした。
 この著書で小川教授は、戦乱の続いた中世の武家社会では、和歌は必須の教養であり、「力」であったという主張を展開しています。