「特攻隊を作戦として企図した愚かしさ」について

 帝国海軍が「特攻隊を作戦として企図した愚かしさ」については、いくら言及しても、言及し過ぎる、ということはありません。

 その特攻について、生き残った特攻隊員の一人、大貫健一郎さんは、朝日新聞の「小泉語の足もと」(8月28日)において、このように言っています。

 「最後の一機で自分が突っ込む」。隊員の前で明言した指揮官が逃げ、戦後を生き延びた姿を大貫さんは目の当たりにした。
 「特攻は権力が人の命日を決める未曾有の外道作戦だ」と、戦後一貫して訴えてきた。

 特攻で思い出すのは、前落語協会会長だった、柳家小さん師匠の言葉です。
 「特攻隊はな、みんな酒を飲んで出撃したんだ。それは、酔って死の恐怖を和らげるためだ」

 たしか、このような趣旨の発言を読んだことがあります。
 流石です。小さん師匠は、見るべきところを見ていました。