「ぼくの好きな場所」

 ぼくの好きな場所といったら、落語家なので寄席、カトリックなので教会、本が好きなので本屋、そして図書館、学生なので大学、といったところです。

 大学のキャンパスは、土曜日に限ります。
 なぜならば、授業開始後のキャンパスといったら、私学の場合狭隘な敷地のために学生だらけとなってしまい、息苦しいほどですし、休日ともなると今度は、閑散とし過ぎてしまい、寂寥感が漂っています。

 ところが、土曜日は授業はあるものの、その開講数が少ないために学生はまばらにしか目に付かず、ちょうど好い塩梅なのです。
 土曜日は仕事優先のために、来校することはありませんが、今日はちょっとした用事があったために、西早稲田キャンパスに来ました。

 この日記も大学のものを使って打っているのですが、西早稲田キャンパス22号館のコンピュータールームは24時間オープンなので、どのキーボードも休みなく使われるせいで、脂が浮いてしまい、滑ってしまうほど。
 決して衛生的ではありませんが、早大生は誰一人として文句も言わず、一心にキーボードを叩いています。
 こんな具合に衛生観念に注意を払わないのは、いかにも早稲田らしいです。

 時間が余ったので、図書館で芦部信喜の『憲法』(岩波書店)を読み始めたところ、眠くて眠くて、こうしてPCルームに逃げこんだ次第です。

 つくづく、法学を勉強する資格はないものと思い知らされました。
 法律の本はどれもこれも催眠導入剤がまぶされているのではないかと、ぼくは疑っているのです。
 眠くならないで読める憲法の解説書があったら、是非、お知らせください。