「芸術選奨文部科学大臣賞取り消し」

 御存じの通り、和田義彦さんへの2005年度芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)の受賞取り消しが、正式に決まりました。

 イタリアのアルベルト・スギ氏の絵画に、「これほど酷似した作品を自作として発表したケースは世界的にも珍しい」と、美術評論家瀬木慎一氏が指摘するように、「完全なコピー」を描いた和田さんに非があるのは、誰もが認めるところでしょう。

 そのうえ、和田さんが以前に勤務していた名古屋芸術大学依願退職したのも、2002年2月の入試の際、女子受験生に面接終了後、和田さんから自分に連絡するように、電話番号を書いたメモを渡したことに、淵源を発する事件によるものでありそうなことも、分かりました。

 こうして、色々なことが発覚したのも、全て、「完全なコピー」作品で、芸術選奨を受賞してしまったからいけないのです。

 和田さんは、受賞が決まったときに、どうして、それを辞退しなかったのか。
 それが、人間の弱いところなのですね。