「NHKスペシャル『硫黄島 玉砕戦』を見て」

 7日午後10時から放送された、NHKスペシャル『硫黄島 玉砕戦』をご覧になった方はどれほどいらっしゃいましょうか。

 ぼくは、午後10時まで、消防団操法の練習だったので、最初から見られたわけではありませんが、それでも、その凄惨を極めた日米軍双方の戦いぶりには、ただただ、戦争の惨たらしさを再確認させられたのでした。

 なかでも、ぼくの聞き違いでなければ、投降する友軍にむけて、日本軍は、敵の米軍兵士が見ている前で、敵の米軍にではなく、日本軍兵士に向けて銃を発射した、という証言を聞いて、驚愕したのでした。

 敵前逃亡は、万死に値するという理屈から、米軍人が見ている前で、日本軍兵士は、同胞に銃口を向けたのです。

 これが、ほんの61年前の日本軍のある一面なのです。