2006-09-06 「私の愛誦句」 ぼくが属する芙蓉俳句会の会誌、『季刊芙蓉』に載せた「私の愛誦句」を七句ここに、掲示します。 花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ 杉田久女 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る 中村草田男 春の灯や女はもたぬのどぼとけ 日野草城 蚊帳出づる地獄の顔に秋の風 加藤楸邨 ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 桂 信子 飲食をせぬ妻とゐて冬籠 森 澄雄 愛されずして沖遠く泳ぐなり 藤田湘子 ごらんのように、“恋愛”をうたった俳句を選びました。