「学費負担先進国で最高」

 国立大学の授業料の標準額は、2009年度まで年535,800円です。
 翻ってぼくが在籍する早稲田大学は、私立なので、それよりは高額な、732,000円(文系)です。

 経済協力開発機構OECD)が昨年発表した、大学の学費など高等教育費の家計負担率は、日本では60.3%で、加盟国中最高額でした。

 公費負担は、39.7%で、下から2番目。しかも、ここ数年で公の負担割合は減り続けています。ちなみに、最下位は、韓国。

 GDP比でみると、0.6%で、韓国と並んで最下位。
 潮木守一(桜美林大学)教授は、このように記しています。「日本以外の国々は、高等教育拡大のために多額の公的資金を投じたが、日本はたいして公的資金を投じることなく、けなげな親の血のにじむような授業料の支払いで達成されたのである。」(日経2005年7月28日)

 また、国立教育政策研究所の塚原修一部長は、「日本ほど私立大学が多い国は珍しい」といいます。

 日本では72.4%が、私立大学に通学します。
 米国は、26.4%に過ぎません。

 それにもかかわらず、日本や韓国で高い進学率を維持しているのは、「専門家の間でも謎」なのだそうです。