「素晴らしい写真と吉田修一『悪人』完」

 昨日28日の朝日新聞スポーツ20面(13版)の写真には、目を奪われました。
 それはロイターが配信したものでしたが、テニスの全豪オープン女子シングルス決勝で、セリーナ・ウィリアムズが、マリア・シャラポワを寄せ付けず、完勝した試合後の写真です。

 ウィリアムズは、勝利の瞬間放したラケットをそのままに、ネット越しにシャラポワと健闘を称え合って抱き合うのですが、その抱き合う両者と投げたラケットをともに収め、グリーンをバックに入れた構図が、素晴らしいのです。
 これは、実際にご覧頂くしかありませんが、しばし見入って、溜息を吐くほどに、スポーツの醍醐味を見事に捉えた写真です。

 今日の夕刊では、吉田修一による、登場人物の会話を達意に描写した『悪人』の最終回が、掲載されています。
 全250回の連載でしたが、こちらも充分に堪能させていただいました。

 明日からは、荻原浩による、『愛しの座敷わらし』が始まります。