「奇妙な安倍首相」

 憲法改正の手続きを定める国民投票法案の与党修正案が、13日、衆院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送られました。

 14日、安倍首相は、参院補選の応援で、福島県入りし、街頭演説を勤め、翌日、同じく参院補選の応援で今度は、沖縄県入りし、街頭演説をしました。

 その際、福島でも沖縄でも首相は、国民投票法案の衆院通過には一切触れなかったとの新聞記事がありました。

 しかしこれは腑に落ちません。
 沖縄県は、憲法改正には敏感な土地柄なので、国民投票法案について触れなかったのは解るのですが、福島県でも触れなかったのです。

 首相は1月に、「憲法改正参院選で訴えたい」と語ったのですから、当然、福島県参院補選では、前日に衆院で可決した同法案のことに触れるのが自然なのにもかかわらず、触れなかったのは理解に苦しむことです。

 ぼくは、憲法改正より、たとえば、年金についてもっと議論を深める方が、国民生活には資するところが大きいと考えています。