「本日、『まちだ史考会』第14回定期総会&講演会」
今日は、町田市で歴史を学ぶ同好会、『まちだ史考会』の定期総会がありました。
大学院の講義と重なったために、総会には出席できませんでしたが、それに続いて行われた講演会「対米宣戦布告とポツダム宣言受諾の謎」―昭和天皇と吉田茂の反戦工作―には間に合いました。
講師は、佐藤元英(中央大学文学部)教授で、演題は上記の通りです。
興味深かったのは、太平洋戦争の終戦を最初期に考えたのは東郷茂徳で、1942年春頃にその考えが現れた、というのです。
次いで、昭和天皇も同年2月12日に、木戸幸一に戦争の終結を示唆したというのです。
歴史に仮定は禁物ですが、このとき終戦を迎えていれば、広島、長崎の原爆投下はもちろんのこと、1942年のミッドウェー海戦での惨敗やガダルカナル島からの退却もなく、1945年8月15日に至る、あれほどの甚大な被害は被らずに済んだのです。