「町田市戦没者追悼式に参列」

 昨日は、町田市民ホールで開かれた、町田市戦没者追悼式に参列し、献花を捧げました。

 「UP」(東京大学出版会)10月号に掲載された、山口二郎北海道大学公共政策大学院教授)の『統治機構の改革は政党政治をどう変えたか』を、面白く読みました。

 従来の憲法学や政治学統治機構を考察するときは、権力を抑制することに関心が払われていたが、冷戦の終焉やバブル経済の崩壊後、失われた10数年を過ごした日本は、むしろ政府をいかにして機能させるかという問題に関心が高まってきた、というのです。

 領域横断的な総合的な意思決定、変化に対応した機敏な意思決定の必要性が、政治行政の実務の世界だけでなく、政治学研究者の中にも認識されるようになった、ともいいます。

 そのためには、政府を有効に機能させなければならず、有効な権力を創出し、これを的確に行使することが必要となります。
 ところが、現在の自民党を見ていると、権力の集中や一元化に向けて政治制度の整備が進む一方で、それを担う主体の育成は進んでいないというか、むしろ主体の劣化が進んでいるという印象を受ける、というのです。
 山口は、民主党にしろ自民党を笑ってはいられない、と言及してはいるのですが。