「学士院会員」

 さる12日、日本学士院は総会で、学術上の顕著な功績があったとして、第1部(人文科学)4人、第2部(自然科学)5人の計9人を、新たな会員に選びました。

 面白いのは、人文科学に社会科学を含んでいることです。
 したがって、2部制なのでしょう。

 その人文科学部門で、西尾勝(東大名誉)教授が選ばれました。
 西尾勝先生は、いうまでもなく、現在の行政学の第一人者です。
 その師は、辻清明教授。辻清明先生の恩師は、蝋山正道教授でした。

 ぼくは、立教大学経済学部では、他学部聴講で当時法学部の新藤宗幸教授の「行政学」と「地方自治」を聴講しましたが、単なる聴講で、単位は修得しませんでした。

 早稲田では、辻隆夫教授の「行政学」と「現代地方自治論」を受講し、現在は大学院で「行政組織論」を受講しています。
 辻先生の恩師は、片岡寛光(早大名誉)教授でした。
 片岡先生の恩師は、後藤一郎教授で、ぼくの早大学部時代のゼミナール「地方自治と行政」の担当講師だった、大久保皓生先生の恩師でもあります。

 このように、学者の系譜も、落語家と同じようにきれいに辿れるところが、興味深いところです。