「いよいよ新学年」
4月から、新天地にステージアップなさる方が、たくさんいらっしゃることでしょう。
特に、新たな学校に進学、一学年進級なさる方は、どんな授業や講義を取ろうかと、期待と少しの不安を胸に抱いていることでしょう。
学生にとっては、一年中で最も嬉しい時期です。
ぼくは、今も学生ですが、最初の学生の頃を思い出します。
特に、立教の文学部生だった頃は、新鮮で、面白い講義がたくさんあったものです。
キリスト教学科では、柳原光先生に、大学の演習、ゼミナールの楽しみ、議論を戦わせる面白さを教えられました。
皆川達夫先生には、音楽の奥深さを教えられました。
日本文学科の前田愛先生には、明治文学を文化人類学の手法を使って読み解く面白さを教えられました。
フランス文学科の平井啓之先生には、ポール・ヴァレリィの詩について、倦むことを知らず説く姿に感動したものです。
史学科の林英夫先生には、大学の講義をここまで面白く語れることに、仰天させられました。
佐藤研先生には、新約聖書に対する批評性を学びました。
立教の法学部では、北岡伸一先生の、板書をしない講義に音楽性との近接性を感じました。
新藤宗幸先生は、ひたすら、怖かった。
早稲田では、田村正勝先生の、学問の斬り口の鮮やかさに興奮を覚えました。
さぁ、今年度は、どんな先生と出会えますでしょうか。