「面白い教科書」

 小学校、中学校、高校の教科書は、文部科学省検定済みのものを使うので、特別面白かったという記憶は、ありません。

 これが、大学では、教科書を使うものもあれば、先生がレジュメをきって、それを使う場合、あるいは、板書一辺倒、ないしは、パワーポイントを使う等々まちまちですが、ごくたまに、巻措くあたわぬ教科書に巡り合うこともあります。

 立教の経済学部のときは、有馬賢治(現・経営学部)教授の『バリュー・クリエーション・マーケティング』(税務経理協会)が、早稲田の社学では、田村正勝教授の『社会科学原論講義』(早稲田大学出版部)が、それぞれ面白かったので、大抵は、講義終了後その教科書を古本屋に持っていくのですが、いまだ重宝しております。

 今年、学部の「労働法」1(個別的労働関係法)、「労働法」2(労働市場法等)を受講していますが、その教科書、水町勇一郎『労働法』第2版(有斐閣)が、じつに面白いのです。
 今年出版されたばかりですが、労働法の定番の教科書として、君臨することになるでしょう。
 装丁もシンプルで美しい。