「大澤真幸氏の『不可能性の時代』」

 昨日の朝日新聞夕刊で、社会学者の大澤真幸京都大学)教授の新著紹介記事が目に留まりました。

 それによると、恩師である見田宗介氏の戦後日本精神史を3区分した、「理想」の時代(1945〜1960)、「夢」の時代(1960〜1975)、「虚構」の時代(1975〜1990)に次ぐのは、『不可能性の時代』だというのです。⇒http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200807120186.html

 上記記事にある、次の言葉が印象に残っています。「自分と相いれない存在がウヨウヨいることに、僕ら、ものすごく敏感になっているけれど、自分が恐れる他者が、ある意味で、あなたの『内なる他者』だと押さえておくことが重要。皆、自分自身の中に抱え切れない違和感がある。それを可能性として考え直していけると思う」