「ラジオ深夜便」
NHK第1放送では、毎晩午後11時過ぎから、「ラジオ深夜便」という番組が翌朝の午前5時まで流れます。
そのうち、午前4時からの〔こころの時代〕を、ぼくは贔屓にしています。
今朝は、「アメリカ大統領から学んだこと(2)」と題して、東京大学名誉教授の本間長世先生が出演していました。
今朝は、本間先生が、一高在学中に学制改革があり、そのまま、東大教養学部に編入され、その後、アーマスト大学、コロンビア大学に留学したことを語られました。
そのうち、特に印象に残ったのが、アーマスト大学のリベラルアーツ教育についてのものでした。
アメリカの大学は、研究を専らする大学と、リベラルアーツに徹した大学に別れるのだそうでして、日本の大学もゆくゆくはそうなるのではないでしょうか。
リベラルアーツとは、ギリシア時代から自由民に相応しい学問・芸術という意味に由来し、職業に直接関係のない学問群のことです。
それは、自由七科として、三学が文法・修辞学・弁証法(論理学)、四科が算術・幾何・天文・音楽なのだそうです。
さすがに、20世紀の米国の大学では、それとは異なる学問構成だったのでしょうが。
本間先生の偉いところは、留学時代、教室と図書館と寮の3箇所だけでなく、特に、コロンビア時代には、地の利を活かし、演劇、JAZZ、美術館と貪欲に様々なことを吸収し、一生付き合える友人を見出したことです。
羨ましい留学生生活を、送られたものです。