「まちだ市民大学HATS『人間関係学』懇談会」
昨夜は、まちだ市民大学HATS『人間関係学』の懇談会が開かれたので、それに参加しました。
ちなみに、同講座のまとめの感想文は、下記のものを提出しました。
今夜は、小田急町田駅前のカリヨン広場で、妻のJAZZ liveです。
「人間関係学」まとめの感想 氏名 三遊亭らん丈
当講座を以て、私は、まちだ市民大学HATSでは、9講座目の修了科目となりました。
これまでの講座と異なり、当講座で興味深かったのは、講師の方々が銘銘それぞれ講座に関連して抱える問題群に対して、率直にそれを披瀝していることでした。
従前に受講した講座では、講師が問題群を摘出し、それを指摘し、それの解消に向けての処方箋を提示してくれたものですが、当講座では、先生方が、その問題に関して、さて、どうしたものかと途方に暮れるさまを率直に語ってくれたのが、とりわけ印象に残っているのです。
それを以下、私が出席した講座をもとに考えてみましょう。
第3回「子どもの心」
日本の殺人事件の特徴は、その半分が家族内事件だという指摘があり、それは人間関係機能が損壊した結果、だというのです。
それを克服するには、自分への自己肯定感を醸成させることが肝要である。
それには、幼児期に親が子どもをちゃんと見ることにより、子どもに安心感を抱かせることが重要だという指摘。
第5回「若者のコミュニケーション不安と欲求」
景気の回復に伴い新卒の就職率が回復しつつあるなかで、「ネットカフェ難民」や「ワーキングプア」など、若者が二極化しているという指摘。
痛切だったのが、普通の人間が生き難くなっているということ。
第6回「不安定化する労働事情」
いまや、パートさんがいないと企業は日々の営業が成立しないという、労働事情。スーパーでは、パートが3年毎に代わる店長を一人前にして送り出すのがその使命なのだという。規制緩和によって労働の商取引化に拍車が掛けられたということなのだろうが、そう簡単には正社員を増やすことができない、という企業の事情もある。
第7回「多様な性」
消費される性というものがあり、商品化される性もあるが、いずれもそれを成立させているのは、われわれ自身なのです。
第9回「長生き社会の人間関係学」
いつのまにか不安感の漂う世の中になってしまい、今や「家族はリスク」という考えさえも跋扈するようになっている。
第10回「私の文学生活あれこれ」
好きなことをやるのが一番なのだということを、身を以て実践している講師、佐江衆一先生。
第12回「本当の人間関係とは」
正義の言説しか通用しない世の中の怖さ。
子どもが親にぶたれて一番悲しいのは、「自分に自信がもてなくなること」
それでも、自分を見ている人=教師がいてくれた御蔭で、救われた。誰かが見ていてくれることの安心感。