「ドイツで『資本論』ブーム」

 昨日の朝日新聞国際面に、ドイツでは、マルクスの『資本論』がブームとなっているさまが報じられていました。⇒http://www.asahi.com/international/update/1116/TKY200811150253_01.html

 日本では、小林多喜二の『蟹工船』がリバイバルとなっているのと、平仄が合っているようなものでしょう。

 記事によれば、ドイツの大学では、『資本論』を講義で扱うことがほとんどなくなっているそうですが、日本の大学では、未だに『資本論』が必修科目となっている経済学部があるということを知ったら、さぞや、ドイツの大学関係者は驚くことでしょう。

 かくいうぼくが卒業した立教大学経済学部がそうでして、科目名が「経済原論A」です。この科目は、マルクス経済学の理論と方法を内容とする講義でしたが、「経済原論A」では、なんだか分かりませんよね。いまでも、同科目は必修科目だと思います。
 ちなみに、「経済原論B」では、ミクロ経済学マクロ経済学を学びます。

 早稲田の政治経済学部では、「社会主義経済学」となっており、これなら、分かりますね。