「トヨタ赤字転落」

 組織は、最も成功しているときに、失敗の種を胚胎する、というのは常識ですが、トヨタも例外ではなかったようです。
 トヨタは今年の世界自動車販売実績見込みが896万台で、米GMを抜き、初の世界首位に立つことが確実になったのですが、1983年の連結決算開示以来初めて、通期で赤字になる見通しとの発表をしました。

 トヨタは急成長を遂げたのですが、その急成長が、いますべての面で裏目に出ています。
 「気持ちとしては今期を底にしたい」と、木下光男副社長はコメントしましたが、社長を創業家に「大政奉還」することで、業績を回復できるのでしょうか。