「エライところに入っちゃった」

 過去を振り返ると、ぼくは新しい組織に入ると必ず、「エライところに入っちゃったなぁ」と慨嘆したものです。

 古くは、幼稚園への入園、小学校や中学校への入学、高等学校への進学、大学に進学したときも、常に、「エライところに入っちゃったなぁ」と慨嘆したものです。

 落語家になった時も、そうでした。

 ところが、いつの間にやら、「まぁ、何とかできそうだ」という希望が生まれてくるのです。

 その希望がわいてくるのに時間がかかったのが、2000年に41歳で経済学部に編入したときでした。
 数学が苦手の41歳にとって、経済学部ですから当然ながら、マクロ経済学ならば兎も角、ミクロ経済学も必修だったものですから、「これは大変なことになった」と思ったものです。

 そして、今月、法学研究科に入って、法律を専門的に学ぶようになって、改めて「これは大変なことになった」と思っている、今日この頃です。