「細川護煕元首相へのインタビュー」

 昨日の朝日新聞に、早野透による、細川護煕元首相へのインタビュー記事が掲載されていました。⇒http://www.asahi.com/politics/update/0809/TKY200908080277_04.html

 そこには、なかなか、含蓄に富んだ答えがあり、いくつかご紹介させていただきます。田中、というのは、田中秀征元代議士のことです。

 「いまの民主党で心配するのは、官僚機構への敵対的な傾向が少し強く出過ぎていることです。われわれも官僚とは随分やりあったが、官僚機構を使いこなさないと政策の立案も実行もできない。政権は成り立たない。「官僚退治」は愚の骨頂だと思います。」

 「自民党もはじめは、「健全野党」を標榜(ひょうぼう)し、是々非々で対応する構えだったのですが、次第に政権復帰を最優先し、抵抗と攻撃に終始するようになった。」

――小泉さんの後の安倍政権は、「憲法改正」「占領政策からの脱却」を主張した。どう思われますか。

 細川 「ノーサンキュー」です。それだけです。

 ――宮沢さんは首相をやめる直前に番記者に語っているんです。「憲法は変えないほうがいい。二度と戦争はしちゃいけないんです」と。政権交代は構わない。自分の原点である平和、憲法は守ってほしいと。

 田中 宮沢さんは細川さんがそれを引き継いでくれると期待したんです。

 細川 宮沢さんや後藤田正晴さんなんかと一緒にやれたらおもしろかったでしょうね。