「臨時召集令状を配った中学校教諭」

 福岡県志免町立志免中学校の社会科教諭が、10月に行った「第二次世界大戦とアジア」の授業で、「臨時召集令状」を配り、その裏には、「私は、このたび召集令状赤紙)を受け取りましたが、戦争に(いく・いかない)意思表示をします」との文章を印刷し、行くか行かないかを選択させ、その理由も書かせた、というのです。

 その際、「いく」と答えた生徒には「当時はそう考えた人が大多数だった」、「いかない」には、「個人的な事情で断るのは非国民」と記した、そうです。

 この先生は、志免中学校によると人権学習に熱心だそうですが、とてもそうとは思えない行為を仕出かしたものです。

 先ず何よりも、公立中学校教諭は公務員なのですから、日本国憲法第九九条にあるとおり、憲法を尊重し、擁護する義務を負っているのにもかかわらず、憲法九条にある、戦争を放棄した戦後日本を否定する召集令状を、授業で生徒に配るとは、何事でしょうか。

 まして、それに対して戦争に行かない旨の意思表示をした生徒に、非国民とのコメントを付したとのことですが、そんなコメントを付して、この教諭は生徒に何を教えようとしたのでしょうか。
 全くもって不可解にして、意味不明です。