「小泉首相現職では21年ぶりの靖国参拝」

 小泉首相が、現職首相としては、中曽根元首相以来、21年ぶりとなる、終戦記念日における、靖国神社参拝を実行しました。

 首相が、戦争で犠牲となった方々を弔問することは、ごく当然のことです。
 たとえば、米国大統領がアーリントン墓地に追悼に行くのが当然のことのように。

 ただ、靖国神社は一宗教法人です。
 ですから、日本もアーリントンのような国立の追悼施設をつくればいいのではないかと、ぼくは思います。

 千鳥ケ淵戦没者墓苑は、「無名戦没者の墓」ですから、それをもっと広く、名前の確定している方々もひろく埋葬した施設をつくればいいのです。

 そうすれば、生前仏教徒キリスト教徒だった戦没者も、安らかに眠ることが出来るのです。
 なにも日本人は、神道の信徒ばかりではないのですから。

 その上で、戦没者(=戦場で亡くなった方々)に限らず、非戦闘員だった市民の死者を含めた、「戦争の犠牲者」を祀ればいいのです。

 理由は、クリント・イーストウッド監督が言うように、“戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに余りある存在”だからです。