「矛盾する要望」

 議員活動を展開していると、思わぬご要望を伺うことがあります。

 先日は、「もっと減税をして、租税負担を減らして、小さな政府を実現して、その上で住民サービスは向上させてくれ」というご要望を、頂戴いたしました。

 しかし、これは明らかな矛盾でありまして、「小さな政府」を実現させれば、自ずと住民サービスは後退せざるを得ません。

 むしろ、採るべき方策は、「政府規模の縮小」でしょう。行政が担うべき領域を小さくし、行政に従事する人の数を減らし、福祉国家は維持した上での、「効率的な政府」の実現を図らなければ、ますます財政赤字は増えることになります。