「『THE 有頂天ホテル』&『ニュー・シネマ・パラダイス』」

 正月に、録画していた映画を2本見ました。
 1本は、三谷幸喜の脚本、監督による『THE 有頂天ホテル』。
 三谷らしい、シチュエーションコメディの傑作でした。
 こういう作品は、あれこれいわず、映画に身を任せ、ただ楽しめばいいのではないかしら。
 ホテルの総支配人役、伊東四朗は、スケジュールが立て込んでいたせいか、出番が少なかったのが残念でしたが。

 もう1本は、再見ですが、シュゼッペ・トルナトーレの脚本、監督による『ニュー・シネマ・パラダイス』でした。
 今は亡きフィリップ・ノワレの名演とエンニオ・モリコーネの音楽、サルヴァトーレ・カシオの子供ならではの演技。
 何れも映画史に燦然と残る素晴らしさを、再び堪能しました。一掬の涙とともに。
 この映画は、映画による映画讃歌です。

 ビクトル・エリセ監督は、「人生を凌駕する映画がある」といっていますが、まさにこの『ニュー・シネマ・パラダイス』こそ、人生を凌駕する映画といっても過言ではないでしょう。