「広瀬克哉(法大)教授の提言」

 ぼくは議会人となってまだ、1年ですが、まず奇異の念を抱かされたのが、議員同士で議論する場が、本会議、常任委員会ともに少ない、ということでした。(特別委員会は、ちょっと事情が異なります。)
 もちろん、会派の中では日夜、議論していますが、それは一切非公式です。
 つまり、公式の場で議員同士が議論を戦わせる場がほとんどない、ということなのです。

 その思いを代弁してくれたかのように、3月10日の朝日新聞朝刊「私の視点」で、広瀬克哉(法政大学法学部)教授が、『議会改革』という一文で、“議案について本会議で議員同士の自由な討議をおこなっている議会は7例にとどまった。”と記述していました。⇒http://www.asahi.com/national/update/0216/TKY200702160433.html
 なるほど、町田市議会が特別の存在ではなかったのです。

 続けて、教授はこのように記しています。
 “自治体議会の議案のほとんどは行政から提出されたもので、審議の大半は議員の行政に対する質疑に費やされる。賛否が割れる場合も、賛成派と反対派が議論する場合はほとんどない。議員同士の論戦で争点が示される場面は少なく、議員と行政職員以外の者が発言する機会もごく限られているという実態がアンケート結果から確認できた。”

 しかし、そんな議会にも変化の兆しが出てきたようで、町田市議会では、「議会改革調査特別委員会」が出来たことがその一例です。