「『わたしが大学教師を辞めたワケ』」

 明治大学教授だった黒田龍之助さんが、2007年3月をもって同大学を辞職なさいました。
 その顛末を黒田さんが、『本』2007年5月号に書いています。
 辞職理由とは直接関係ありませんが、黒田さんが抱く今日の日本の大学への疑問が面白かった。
 それは下記の通りです。

 “どうして次から次へと組織の改編をしたがるのか、どうして広報にはあれほどお金をかける一方で非常勤講師をドンドン削るのか、どうして補習をしてまで学力のない学生を入れるのか、どうして教師がクタクタになるまで入試を多様化するのか、そして、どうしてああも外国語を嫌うのか。”

 早大も今年度から、学部を再編して、理工学部を、基幹理工学部創造理工学部先進理工学部の3学部体制にしました。
 この再編は、受験生の受験機会を増やして、その分、大学は、受験料収入を増やそうという魂胆が見え見えですね。