「日本国憲法は押し付けられていない?」
明日、日本国憲法施行60周年を迎えます。
そこで、各メディアでは、憲法の特集を組んでいますが、4月30日の朝日新聞に山室信一(京都大;法政思想連鎖史)教授が、下記のような文章を寄稿しています。
“押しつけ論に配慮したマッカッサーは、憲法施行に先だって吉田首相に「憲法が日本人民の自由にして熟慮された意思の表明であることに将来疑念がもたれてはならない」として、憲法施行後2年以内に自由に改正できる権限を与えていたことも特記しておくべきであろう。
これをうけて48年6月以降、国会内や民間に検討のための研究会が設置されて見直しがなされたものの、政府は2周年の49年5月3日に「自主的」判断によって現憲法のまま確定したのである。”
これを読むと、当時の日本人は日本国憲法の理念に大きな離反を示していないことが、理解できます。
もしも、憲法の理念に離反している国民が少なからずいれば、憲法を改正していたと認められるからです。