「カツ丼の食べ方」

 今日は、2時限から5時限まで大学院で講義が、「公共経営論」「経営科学」「現代人権論」「現代人権論研究演習」といった具合にあったので、早稲田に来たのです。
 昼食は、翻然としてそばを食べたくなったので、蕎麦屋に直行しました。
 ぼくは、躊躇なく「大もり」を頼みました。550円という学生街ならではの大盤振る舞いに感激したからです。
 また、そのそばの盛りの多いこと。これでもか、というぐらいに大盛、蒲田ぐらいはいっていました(ここは、東京の地名が分からないと理解できません)。

 そばをすすりながらふと横を見ると、カップルがカツ丼をそれぞれ食べているのですが、女性の食べ方が奇妙なので、思わず、そのカツ丼を魅入ってしまいました。
 その女性は、まずカツだけを食べきってしまったのです。
 当然、どんぶりに残されたのは、ご飯のみ。
 すると、その女性の言った台詞が凄かった。
 「あら、カツがなくなっちゃった」
 なくなるも何も、全部、自分で食べたのではないですか。
 にもかかわらず、「カツがなくなっちゃった」ですからね。

 すると、もっと驚いたことに、その女性は前に座っている男性のカツに箸を伸ばして、それを食べ始めたのです。
 男性は、何もいいません。
 ただ、なされるがまま。
 相手の男性も呆れていたのかな。

 女性は、無断で頂いたカツを食べ終わると、「もう食べられないから、ご馳走様」と来たもんだ。
 あたしゃ、思わずその一部始終をこうして日記に書かせていただきました。
 本当に、驚いた。