「大江健三郎の意外な卒論」
詩人の中原中也は、5歳年長の仏文学者、渡辺一夫に、『ランボオ詩集』を献呈したそうです。
その本を、渡辺の弟子である大江健三郎が、師匠から譲られたとのこと。
渡辺への仲介の労をとったのは、小林秀雄でしょう。
それを詩人の佐々木幹郎は、「人に紹介されるとすぐ押しかけた中也らしい」と評しています。(朝日新聞6月20日朝刊文化欄)
その大江健三郎は東大仏文科で渡辺一夫に師事したのですから、当然、卒業論文の指導教授は、渡辺一夫でした。
それを大江は、「青春の最良の経験」と記しています。
ただ渡辺は、大江の卒論に「B」の評価をつけたそうです。
かくも学問は厳しいものです。
大江とぼくを同列に扱うつもりは、毛頭ございませんが、ぼくも文学部の卒論は「B」でした。
文学部では、こんな講義を受講しました。
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