「政治家の演説」
29日の投票日に向けて、参院選挙の真っ最中ですから、様々な機会に候補者の演説に遭遇する機会があるでしょう。
一昨日の日記⇒http://d.hatena.ne.jp/ranjo/20070723に記したように、早稲田大学大学院公共経営研究科客員教授のジェラルド・カーティス(コロンビア大学)教授の講演会⇒http://www.waseda.jp/seikei/osp/student/01/20070612_curtis.pdfを拝聴してきました。
その講演で、最も興味深かったことは、政治家が持つべき資質についての話題でした。
そこで、同教授は、日本の最近の政治家の言説は、総じてつまらない、というものでした。
たとえば、安倍首相は、赤城農水相の事務所費問題で、「月800円で辞任を要求するんですか」と気色ばみましたが、これは、その最たるものでしょう。
国民は、首相のそんな話を聞きたいのではないのです。
首相には、日本の未来像を語っていただきたいのです。
こうすれば、日本の国は、もっとよくなる、そんなことを言っていただきたいのです。
政治家は、いうまでもなく、スペシャリストではなく、ジェネラリストなのですから、細々とした数字は、官僚に任せ、日本の未来像について語っていただきたいのです。
それを成しえていたのは、小泉前首相だった、だから、あれほどの人気を小泉さんは勝ち得た、というのです。
29日の投票日にぼくは、最も希望の持てる言説を持つ候補者に票を入れます。