「森山威男クヮルテット」

 昨夜、橋本駅(神奈川県相模原市)近くにある、杜のホールはしもとでの、森山威男クヮルテットのライヴを聴きにいきました。

 森山といえば、未だに山下洋輔トリオのことが引き合いに出されますが、1975年大晦日山下洋輔トリオ退団ライヴを直に聴いたものにとっては、やはり、山下洋輔時代の森山威男は、神話をつくるほどの存在でした。

 落語界で今日神話を作れる存在は東京では、立川談志師匠と柳家小三治師匠でしょうか。

 その森山のドラミングは、これは実際に聴いていただかなくては、言葉での表現を拒絶するものがあるために、なんとも申し上げられませんが、いま森山とともに生きて、そのドラミングを聴けることに大いなる喜びを感じさせる、そんな音を聴く者に与えてくれるドラミングです。

 一言でいうならば、空前絶後の音を聴く喜びを体感させてくれるドラマーが、森山です。

 その人とともに、いまここに生きる喜びを与えてくれる人と出会うことは、人生における大いなる喜びです。