「呆れた募金活動」

 官僚という方々は、民間では思いも寄らないことを考え付くようでして、最近ではたとえば、2月2日に、東京都の職員約千人が、「緑の東京募金」と書かれた幟を手に募金活動に参加したのです。

 それは、東京都が2016年五輪招致に向け、10年間でサッカー場1500面分の緑地を増やす計画をたて、植樹などの費用を募金でまかなうための、8億円の目標達成を目指したPR活動だというのです。

 とんでもないのは、その際、職員はお揃いの緑のジャンパーを着込んだというのですが、そのジャンパー代約900円は当然税金であり、なおかつ、2日は土曜日だったために、休日出張費として一人『千円単位のお金が出る』というのです。

 さすがに、その休日出張費は石原都知事がやめさせたそうですが、ジャンパー代は公費です。
 ひとり一着900円で千人ですから、合計約90万円。対して、この日に集まった募金は38万円だったそうです。
 こういうことは、民間では考えられないことです。