「印象深い試験問題」

 ぼくは、現在も現役の(大学院)学生なので、試験とは縁が切れません。
 立教で、文学部4年、経済学部2年。
 早稲田で、社会科学部2年、大学院1年。
 つまり、9年目の大学生活なのですが、その中で、最も印象に残っている試験問題は、立教の新藤宗幸教授のそれでした。

 新藤先生は現在、千葉大学教授ですが、立教の法学部教授だった際、ぼくは他学部聴講制度を利用して、新藤先生の「行政学」と「地方自治」を受講しました。

 その「地方自治」の試験問題が、下記の通りだったのです。
“(1)自ら作問して回答しなさい。ただし、作問の対象範囲は、講義の範囲内とする。(中略)作問ならびに回答の双方を、考査の対象とする。”

 これには、驚きました。
 学生に問題を作らせ、それに回答させる、というまさに意表をつく問題で、強く印象に残っています。