「日本人の税金観」

 さる6月28日の朝日新聞朝刊で、宮本太郎(北海道大学)教授が下記にあるような指摘をされていました。

 「スウェーデンには自分の負担が自分に戻ってくるという信頼があるが、日本人は、そう考えない。税金は、政府に『とられる』もので『みかじめ料』とか『ショバ代』に近いものとして、受け止められてきた」とみる。
 日本人がそうした後ろ向きの姿勢になったのは、戦後論壇で大きな力をもった左派やリベラルの姿勢が影響したという。宮本自身もリベラルの論客だが、「戦後の左派論客の多くは、国家権力を縮小すれば、市民が連帯を強め、社会は回るという能天気な考えに支配されていた」と批判。「真の意味でリベラル派が力をもつには、個人情報の適切な開示も含め、『大きな政府』を運営する知恵の蓄積が必要」と強調する。

 宮本教授がこのような指摘をされていたので、驚いた次第です。